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雑菌に起因する頭皮のかゆみの症状

2020年06月04日

頭皮のかゆみが、雑菌の繁殖により引き起こされる場合があります。
頭皮のかゆみは、髪の洗いすぎで頭皮が乾燥するために引き起こされることもありますが、皮脂を好む雑菌が繁殖することでも引き起こされます。
頭皮には、皮脂を好む常在菌であるマラセチア菌が生息していますが、常在菌ですから普通は人に害を及ぼすことはありません。
しかし皮脂が多いと大量発生し、頭皮がかゆくなったり湿疹ができたりすることがあります。
それが脂漏性皮膚炎です。

皮脂を少なくしようと、洗いすぎるのも考えものです。
洗いすぎると頭皮が必要以上に削がれ、乾燥しやすくなって皮膚のバリア機能が失われる可能性があります。
また、乾燥を防ごうとして皮脂が余計に分泌されることもあります。
皮脂を抑えるためには、乾かすことよりもむしろ保湿のほうが大事です。
一方乾燥が頭皮にとって好ましくないからと、洗髪の後にすぐ乾かさないもの好ましくありません。
十分に乾かさないで水分が残ったままだと、洗濯物と同様にすぐに雑菌が繁殖します。

水虫と同じ雑菌である白癬菌が、頭に感染して頭皮のかゆみが起こることもあります。
これは感染によって引き起こされますから、感染者と接触しないことが大事です。
感染者が使った物に触らないことも大事です。
白癬菌はカビの一種で、感染力が非常に強いことで知られています。
感染すると、頭皮のかゆみの他にふけや脱毛斑などに悩まされることになります。
この皮膚病が、頭部白癬です。
頭の水虫とも呼ばれることがあります。

頭皮のかゆみが強く、それが長く続くときは、洗髪を頻繁におこなって清潔に保つだけでは改善しない場合があります。
どこかで見切りをつけて、皮膚科を受診することが望ましいでしょう。
皮膚科では、脂漏性皮膚炎ならマラセチア菌を殺菌する効果のあるニゾラールなどの塗り薬を処方されます。
頭部白癬なら、抗真菌薬の飲み薬を処方されます。
保険が適用される薬で、副作用も少ないようです。

頭皮のかゆみの原因となる雑菌の種類

頭皮のかゆみの原因となる雑菌には、マラセチア菌と白癬菌があります。
どちらもカビ、即ち真菌類です。
マラセチア菌によって引き起こされるのが脂漏性皮膚炎で、白癬菌が引き起こすのが頭部白癬です。
感染すると引き起こされる頭部白癬と異なり、マラセチア菌は常在菌となります。
対処に気を付けていれば、問題を起こすことのない菌です。

しかし皮脂が過剰に分泌されると、皮脂を好むマセラチア菌は異常増殖します。
すると、マセラチア菌が皮脂の中の中性脂肪を酵素で分解するときに出す脂肪酸も増えます。
脂肪酸は、肌に刺激を与える酸を排出するため、頭皮に炎症が起きたり湿疹ができたりするわけです。

増えすぎたマセラチア菌の数を減らすために使うのが、ニゾラールという塗り薬になります。
ニゾラールは医師の診察と処方を必要とする処方せん医薬品ですので、市販はされていません。
皮膚科を受診し、入手することになります。
ニゾラールに入っている成分を含んだ市販薬もありますが、より高い効果を期待するなら、皮膚科で処方箋を受け取ってニゾラールを購入するのが得策です。

頭部白癬を引き起こすのもカビであり、ニゾラールにはカビを殺菌する作用がありますが、頭部白癬の治療には飲み薬が用いられます。
塗り薬は使用しません。
症状が消えても、体内に真菌が残っていて再発する可能性があるため、2か月から3カ月は飲み続け、体内から完全に真菌が消滅させることが大事です。
主治医が薬を処方するうちは、必ず飲むようにしましょう。
水虫は治らないとされていましたが、そうした状況は変わってきています。

かゆみの原因が乾燥などによるものでなく、雑菌によるものである場合は、早めに受診して薬を使用することが望まれます。